福田奈美

ホスピタリティとブランドの王道

40代にして初めて、ブランドの王道ともいうべきCHANELの財布を手にした。昨年の暮れに購入した(旦那様に買っていただいた)のだが、CHANELなんて縁ないだろうなと思っていたので、感動というより大げさだが感慨深いものがあった。
昔私にもそれなりに働いていて、ちょっとリッチだった頃があって、思い返せばCHANELエルメスだって買えたのに…。というか、あやうく男に貢ぐところだった。でも当時は王道のブランド品にあまり興味がなかったのが事実で、仕方なかったと言えば仕方なかった。あ、でも靴はディオールとかカオヴィラなんて買ったっけ。今では怪我しそうで、怖くて履けない。売りたいぐらいだ。
じゃあ何に費やしていたのかというと、かたちとして残らないものだった。一番高かったのがホテルのスパの会員権。それから当時の趣味が高級ホテルに泊まることだったので、お金はあぶく銭のごとく消えていった。それは、日頃死ぬ気で働いているのだから、自分を解放させてあげてもいいだろうという考え方で、私は物欲に走らず、いつかなんかの役に立つのではとの思いで、高級ホテルを泊まり歩いた。リッツ・カールトン東京・マンダリン・ペニンシュラパークハイアットグランドハイアット・あたりに泊まった。今行きたいのは、アマン東京・アンダーズ東京・シャングリラとかか。コンシェルジュの仕事に興味を持ったこともあった。インテリアにも興味を持った。その頃、漠然とホテルジャーナリストになりたいと、どこかで思ったいたのかもしれない。

ホテルのホスピタリティには以前から興味があった。いつか取材できたら、と思う。

それにしても、今収入が多かったら、貯金でしょ貯金。老後のためにね。