福田奈美

2019-01-01から1年間の記事一覧

精神・発達障害者のAIに消されない仕事の技術

私はAIの技術に詳しいわけではありません。ですが、私たち精神・発達障害者がこの先10年後も強みとして、身につけておきたい技術はもちろんあります。 それは特殊な技術でしょうか。いえ、そうともいえないと思います。 私は、精神・発達障害者が身につけ…

無邪気な笑顔を忘れないでほしい。

私の知り合いに、「発達障害らしき人」がいる。このような言い方をして果たして良いのかどうかわからない。 ただ、彼の天才とも言える、技術者としての他をも寄せ付けない強固たる才能は、私の脳裏に「発達障害」を連想してしまったのだ。彼の技術は日本にと…

障害者が果たすべき役割とは

ノーマライゼーションという言葉が広まったのは、日本ではここ最近なのではないだろうか。1950年代にデンマークのバンク・ミルケルセンによる、知的障害者の家族会の施設改善運動から生まれた理念である。 障害を持っていても、施設に収容して隔離するの…

弱くても、強く生きる(2)

【点でしかない私たち、精神・発達障害者ができること】 あくまで点でしかない個々人が、変化の遅い世の中でできることは、社会に認知されるよう「自律」する力を身につけることなのではないか。 彼らのうちの一人はこう話してくれた。「今後、雇用率が上が…

弱くても、強く生きる(1)

【社会から断切されてしまう人と就労した人の差】 精神・発達障害者で就労を果たし働き続ける人と、支援機関の段階もしくは就労活動を断念した人の間に、大きな差ができてしまうのは何が根本に存在しているのだろうか。 同じ障害者でも、就労という目標を達…

「障害者」が消える日

精神障害者への日本の福祉はどうあるべきだろうか。 たとえばドイツでは、病床を減らそうとして社会への自立を促している。たとえ重度障害者でも施設ではなく、地域でのケアを重んじているのである。そして、先にも述べたように、障害者が積極的に業種を選び…

大きな壁を乗り越えられる人とそうでない人(4)

【精神障害・発達障害のハイレベルな労働力競争】 外資系企業の合理的な面がすべて良いものなのか。それはわからない。日本は、向上心の強さ、仲間意識の強さ、それから伝統を守る心。それらがすばらしい成果を生み出し、世界をとどろかす力を持っていた。し…

大きな壁を乗り越えられる人とそうでない人(3)

【ノーマライゼーションの取り組みをしている企業とは】 私は、ある外資系企業で勤務するAさんから話を伺った。 『障害者に対する配慮がないの。みんな一緒。だからみんなが同じ環境で、ストレスがないような環境を作るような努力を会社側はしている』 *み…

大きな壁を乗り越えられる人とそうでない人(2)

【私たち障害者と社会の関わり】 ダイバーシティに関しては、だいぶ定着している企業が増えています。とはいえ、実際どれだけの企業が、人材を、どのように、活用しているのでしょうか。ダイバーシティ経営とは、社会貢献であったり福祉のため、というもので…

大きな壁を乗り越えられる人とそうでない人(1)

こちらは『発達障害に関して』、取材者との話の一部です。 とても知識が豊富でした。大変私自身も勉強になりました。 自分の障害について正しい知識を知ることはとても大事なことなのだと、この取材で感じたことです。 以下になります。 発達障害とは…… 「発…