福田奈美

信念を持つこと。

 私の取材した人の中に、あることに対して語ってくれた男性がいた。

 

「ある程度の年齢で、自分が障害者だってわかった人って、病気である自分と、そうでない自分のバランスの取り方が上手くできるの。

だから、目の前にあるものを、すんなりと受け入れられる。

出来ないことでも、やってやろうと思うの。

 

でも、昔から自分は障害者だと思っている人って、自分を変えることができないのよね。例えば、ちょっとした障害が目の前にあっただけで、「自分には出来ない」って決めつけてしまうんだよね。それってすごくもったいないって思うの。目の前の壁が少し高いくらいで諦めちゃうなんて。

まだやってもいないのに。っていうか、そういう「自分には障害があるから出来ません」っていう人って、嫌なのよね。

自分にも障害はあるけれど、自分jはやりもしないのに「出来ません」なんて言いたくないな」

 

結構厳しいことかもしれないけれど、その男性の言うことはもっともなことかもしれない。

 

「信念」と聞いてどう思うだろうか。

 

「信念」だなんて、そんな大げさなこと考えられないよ。

自分には出来ない、と思ったら早く諦めることが肝心。だとか。

自分で壁を作ってしまって、中途半端でやめてしまうことはどうだろう。

 

私は語ってくれた男性とは対照的に、簡単にやめてしまう人も見たことがある。

それこそ「もったいない!」と言いたい。

 

『自分には必ずできると、信念を持つ。』

『必ずやり遂げてみせる』

自分を変えてくれる方法なのだ。

 

これが、諦める前に一度考えてみてほしいことである。

誰かに伝わると、嬉しい。