福田奈美

「唯一無二」の強烈さ

随分と久しぶりに書いてみる。かなり放置してしまった。また少しずつ更新していきますので、よろしくお願い致します。

 

「唯一無二」という言葉。

私はある人との関係をある女性から、「唯一無二の存在だね」と言われたことがある。でもそこに、例えば男女の関係だとか、親友の存在だとか、そんなものはなかったはずである。ある女性も、そんな深いことが言いたかったわけではないだろう。では、そんな言葉がなぜ出てきたのか。私は考えた。おそらくそこに繋がらなくてはならなかった縁、つまり二人の間の空気中にある何か、に女性は唯一無二の存在を感じたのかもしれない。

 

この「唯一無二」。目に見えない深い繋がりを感じさせる言葉だ。本人が気づいていてもいなくても。言葉の意味は別だが、「絆」並みの繋がりの強さを感じる。もしかしたら、それ以上かもしれない。

 

私は女性の言葉に、何も答えることが出来なかった。わからないふりをしていたのかもしれないし、実際「唯一無二の存在」が何を指しているのかわからなかったのかもしれない。

 

 

「二つと無い私たちの関係は、それでも終わりを迎えるだろう。永遠なんてないのだから。」

 

生きとし生けるものの宿命である。

それくらい「唯一無二」という言葉は、強烈さを放つ。